枕と歯ブラシから学ぶ  顧客をリピーター化する信頼関係構築

あなたが繰り返し利用するサービスやお店にはどんな特徴がありますか?

「何食べても美味しい」レストラン
「細かく言わなくてもイイ感じにしてくれる」美容室
「行くとめっちゃ仕事が捗る」カフェ
「荷物の扱いが丁寧で安心できる」運送会社…

そこに行けば期待通りの成果が得られるという信頼が、あなたをお店に向かわせているのではないでしょうか。

今回は、お客様との信頼関係を構築するために必要なことをお伝えしていきます。

思い込みで損をしているユーザー達

ガリガリ…ガリ!(痛っ!いたたたたッ)

歯医者さんの歯石取り中、私はつい3ヶ月前には全く感じなかった痛みを感じていました。
(今日の衛生士さん、雑じゃない…⁉)
と心の中で悲鳴を上げていた時です

「昆さん、最近もしかして歯ブラシの種類変えましたか?」

困惑したような衛生士さんの一言で、きょとん。
確かに最近『歯茎ケア用』の歯ブラシに変えたところ。
前回の検診で虫歯はあったものの、歯茎の状態は褒められたので
「よーし!この状態をキープするぞ!」と歯茎ケアのものにしたのです。

私の話を聞いた衛生士さんは、歯ブラシの見本を見せ、衝撃の事実を教えてくれました。

「歯茎ケア用の歯ブラシを、健康な歯茎の人が使うとかえって傷がついてしまうんです…」

衝撃の事実。「良かれと思ってかえたのに…」

また別のお店の話。
最近ぐっすり眠れない私は、某高級枕屋さんを覗きに来ていました。
特に買うつもりはないけれど、店員さんのある一言でぐぐっと方向転換。
その一言とは…

「今の枕、どのくらいお使いですか?」

どのくらい、と言われても…。
子どもが生まれる前から使っているので、少なくとも6年以上10年未満でしょうか。

私の返答を聞いた店員さんが教えてくれたこと、それは
「枕で快適に眠れる寿命は1年なんです…」

マ、マクラ…あなた瀕死だったの⁉

店員さんは高級枕の解説はセールスは一切せず、
枕の選び方の基礎知識や、快適な高さを実践を交えて教えてくれました。

「最初から高いものを試さなくていいと思います」
「今までの高さに慣れている分、違和感があるでしょうから。
今日もし買うなら、汎用品をお試しになって寝心地や高さの好みを確認するといいですよ」

今後枕を買う時は、ぜったいこのお店に来よう。家族にも教えてあげよう。
そう思いながら、新品の枕を手にお店を後にしました。

業界の常識は、利用者の新発見

どちらの話も、私は勝手な思い込みで体にダメージを与えていたことになります。

歯茎ケア用の歯ブラシなら、歯周病を防いでくれるだろう
枕なんて、特に買い替えるものでもないだろう

でも実際は

「歯茎ケア用の歯ブラシは、現在歯周病トラブルがある人のためのもの」
「枕は経年劣化でへたり、体にあわなくなる」

というのは、その業界にいる人にとって当たり前の情報。

その当たり前のことを、
馬鹿にせず、端折らず、丁寧に教えてくれたことで
私の衛生士さんと枕販売員さんへの信頼は大きく上がりました。

売り込みではなく、正しい知識を私に与えてくれる人だと感じたからです。

当たり前と思わずに丁寧に情報を伝えよう

「いつも買うお客様は、使い方も選び方も大体わかっているだろう」
「こんなこと常識だから、いちいち知ってるか聞くのは失礼だ」
そんな風に思っていませんか?

でもあなたは、この仕事をする前、そんなことを知っていたでしょうか?

もしお客様が全く的外れなことをされていて、あなたの商品やサービスが不当な評価を受けていたとしたら?

そして笑顔になるはずだったお客様が、残念な思いをしていたとしたら?

そんなもったいないことはありません。
ぜひ丁寧に1から伝えてみましょう。
これが相手があなたを信頼してくれる、第一歩になります。

こん
こん

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でも出来ますね。信頼できるプロとしての信用を上げていきましょう

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